『月刊群雛』2016年03月号には、竹島八百富さんの小説『アニー』が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? 作品概要・サンプルなどをご覧ください。
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作品概要
あるメガバンクで女子社員が飛び降り自殺を図った。遺書はない。誰も口には出さないが、皆が思っている。
――原因は、あの研修期間にあるのでは?
―― 生かされている! その真意は?
アニー
あるメガバンクで女子社員が飛び降り自殺を図った。遺書はない。
「T支店の女性が自殺したって!」
「ええぇっ? いつ?」
「さっき、お昼の休憩中に!」
「飛び降りだって……」
「なんで?」
「分かんない。」
「うつ?」「セクハラ?」「失恋?」「横領?」……
「ウチもブラック認定?」「上層部も慌てるわね。」「もう大慌てよ!」……
「もうマスコミ対応始まってるってよ!」「はや!」
噂は瞬く間に広まり、即座に本店の窓口担当たちの耳にも入った。
接客中だった萩山陽子の元にも同僚からのメモが回ってきた。カウンターで接客中だったので、声を上げることはしなかったが、メモを持ってきた同僚の顔をマジマジと見つめ返した。
メモにはこう書いてある。
〈T支店の三宅さんが自殺だって! たった今!〉
そして、動揺を隠しながらもその場の接客をこなした。
接客を終えた陽子は席を外し、急いで更衣室に入った。そこには、すでに女性社員三人がいた。
陽子はすぐさま話に加わった。
「ねえ。三宅さんって、あのアニーのこと?」
「そう。」
三宅亜紀……陽子とは同期。およそ一年前、一緒に研修期間を過ごした。
*
一年前、二十歳から二十二歳までの新入社員が集まった大手メガバンクの研修。
学生気分を断ち切るため、厳しい泊まり込みの研修が続く。女性であろうと容赦はない。挨拶、言葉遣い、経済学、金融用語、保険、証券、為替など、その内容は多岐にわたる。数日もすれば、新入社員たちは、前途不安になり、自分の選択が間違いだったのでは? と後悔し始める。内定をもらった数か月前の、喜び勇んだ自分が信じられなくなる。
研修五日目。疲れもピーク、だれしもイライラが募り始めるころだった。
夜の食事中だった。食堂に集められた一同には、入寮したころのキャピキャピ感はすでになくなっていた。
※サンプルはここまでです。
作品情報&著者情報
竹島八百富(たけしま・やおとみ)
―― まず簡単に自己紹介をお願いします
昨年、「竹島八百富」のペンネームでは、『群雛』以外で活動することが少なかったので、今年はもっと「竹島八百富」を売り込もうと思っています。
かといって、何をすればいいものやら? もう三月。答えが出ないまま、時間が過ぎます。
こんな私ですが、ご用命がありましたら、お声掛け下さい。
◆代表作
・『奇談屋の本』其の壱~其の惨
・長編ホラー『波長』
(いずれもKindleストア、BCCKS、BOOK☆WALKERなど十カ所のストアで配信中)
◆メールアドレス
yaotomi.t@gmail.com
◆twitter
@yaotomi_san
◆公式サイト
「奇談屋書店」書籍紹介
http://yaotomi.publishers.fm/
「合縁奇縁の雛」レビュー
http://hina-report.publishers.fm/
◆作家PV:『竹島八百富ムービー』
https://youtu.be/_w7oJz6G_uo
◆ホラー小噺 【奇談屋の小噺】
「ねえ、知ってる?」
https://youtu.be/ScsuR26KEm4
「未知との遭遇」
https://youtu.be/Qu45VlJZjkI
◆書籍紹介ムービー
「Yの悲劇」
https://youtu.be/oBzyCafEZjo
「Xメン・日本」
https://youtu.be/huStPAijXP0
―― この作品を制作したきっかけを教えてください
お正月にお子ちゃまアニメばっかり見ていたので、その反動です。
―― 作品の宣伝はどのような手段を用いていますか
最近、ウェブマガジンを始めたので、そちらも利用しています。
―― 今後の活動予定や目標を教えてください
あぁ、また竹島八百富って人の作品よ~。
って、言われるように、セルフパブリッシングでもたくさん書きたいです。あとは参議院選の出馬ですかね。
―― 最後に、読者へ向けて一言お願いします
竹島八百富、竹島八百富をよろしくお願いします。
あなたの清き一票を!
竹島八百富さんの作品が掲載されている『月刊群雛』2016年03月号は、下記のリンク先からお求め下さい。誌面は縦書きです。