『月刊群雛』2016年01月号には、竹島八百富さんの小説『男は死ぬまでヒーローさ!』が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? 作品概要・サンプルとインタビューをご覧ください。
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作品概要
雑魚戦闘員と戦っている間に愛くるしい美香ちゃんが敵にさらわれた!
俺はヒーロー。雑魚どもの相手は後回しだ。美香ちゃんを助けなきゃ! 俺は拳銃片手にマシンにまたがり悪党どもを追いかける。マシンに搭載されたお節介な女性ナビゲーターの警告も無視して、俺は拳銃を撃ちまくる! しかし、奴らはためらうことなく先へ行く。
そして、たどり着いたその場所は! どうやらそこは奴らのアジトのようだ。
あえて、軽めのタイトルをつけ、軽いノリのオープニングで始まりますが、落差の大きいエンディングで一気に沈んで下さい。
あの部屋で何が行われ、どうなるか? それらは全て読者である貴方に「一任」しております。ご自由にご想像下さい。
―― 注意! あくまでもフィクションです。
男は死ぬまでヒーローさ!
男は死ぬまでヒーローさ!
火曜日午前十時。朝から大変だ。
まったく次から次へと雑魚どもが出てきやがるな! お前たちは俺の敵じゃないんだよ!
俺は限りなく出てくる雑魚戦闘員たちを次々に倒すのだが、全くキリがない。コイツらを倒すことは、難じゃないが、これじゃ手足がいくつあっても間に合わない。それに相棒の拳銃も弾がなくなっては役に立たないから無駄撃ちもできない。
「あっ! 美香ちゃん!」
いつでもクマのぬいぐるみを手放さない愛くるしい美香ちゃん。その美香ちゃんが、突然奴らの一人に抱きかかえられ、車に乗せられた。おまけに取り巻きの車が三台もいる。おっと、奴らは一斉に走りだした。いったい美香ちゃんをどこへ連れて行くつもりだ!
えぇい、この雑魚ども鬱陶しいんだよ! まとわりつくな! 美香ちゃんを追わなきゃ! 雑魚キャラの相手はうんざりだ!
俺もマシンにまたがり、美香ちゃんを追いかける。雑魚の相手は後回しだ! 俺が戻るまで、あんまり悪さするんじゃねぇぞ!
美香ちゃんを乗せた車に追いつきたいのだが、目の前の三台が俺を邪魔しやがる。畜生、美香ちゃんの姿が見えない。あんまり気が進まないが、俺は拳銃を取り出し、前を走る車に向かって撃ちまくる。だが、映画やドラマのようには簡単に当たらないものだ。奴らはまったくためらうことなく走り続ける。
「マモルサン ソウコウチュウノ ブキノ シヨウハ キケンヨ。ヒカエルノヨ。」
このマシン、高性能なのはありがたいんだが、お節介過ぎるところもあるのが玉に瑕。マシンのコンピューターが女性ナビゲーターの声で俺に警告してきやがる。こんな状況で安全運転なんてしていられるかよ! 全くイラつくぜ。こっちは、そんな呑気なこと言っていられる状況じゃないんだよ!
まったくコイツらどこに行く気だ? おっと、奴らの車が急に山道に入りやがった。
当然俺も合わせて山道へ向かう。そして、しばらくすると悪党どもの車は大きな倉庫の前で停まった。なるほど、ここがアジトか。
奴ら、俺を待ち構えていやがる。いい度胸だ! さあ、お手並み拝見といきますか。
俺はマシンを降り、首を回し、指を鳴らした。
「最初の相手は誰だ?」
※サンプルはここまでです。
竹島八百富さんインタビュー
―― まず簡単に自己紹介をお願いします
竹島八百富(たけしま・やおとみ)と申します。
やりたいことがいっぱいで、読む、書くという基本的な行動が滞ってしまう日々を送っております。かといって睡眠時間はあまり削りたくないし……。
群雛で活躍されている皆さんの迅速な行動力に日々圧倒されています。なぜ、あんなに速く読んだり、書いたりできるんだろう? なぜ、あんなに速くSNSに投稿できるんだろう? と真剣に不思議に思っています。
ウェブマガで本の紹介や読書レビューを始めましたが、マイペースでゆっくりやっていきますので、お暇なときにお立ち寄りください。
◆代表作:
・『Amazing Short Stories』
・キンドルホラー『厭モノ・怖モノ』
(いずれもKindle ストアで配信中)
・『奇談屋の本』
(BCCKSで配信中)
・『波長』
(Kindleストア、BCCKS、BOOK☆WALKER など十カ所のストアで配信中)
◆メールアドレス:
yaotomi.t@gmail.com
◆公式サイト:
「奇談屋書店」書籍紹介
http://yaotomi.publishers.fm/
「合縁奇縁雛の群れ」読書レビュー
http://hina-report.publishers.fm/
◆Twitter:@yaotomi_san
https://twitter.com/yaotomi_san
◆作家PV:『竹島八百富ムービー』
https://youtu.be/_w7oJz6G_uo
◆ホラー小噺:竹島八百富ムービー【奇談屋の小噺】其の壱
『ねぇ、知ってる?』
https://youtu.be/ScsuR26KEm4
―― この作品を制作したきっかけを教えてください
サウナで『一億総活躍社会』のニュースを観ていたとき、一人のオジサンが、「残り三千万人は活躍せんでいいんか?」と発した言葉がヒントです。
調べたら、現在の人口は一億二千六百万人。そっかー、二千六百万人は非活躍者なんだ! おまけに、年金の運用は、二十七年度は●●兆円の損失だそうで……。
なんかね、もう、って感じです。内容は勿論フィクションですが、こんな社会にならないようにという願いを込めての作品です。
―― この作品のターゲットはどんな人ですか
日本に住んでいる全ての方に。
―― この作品の制作にはどれくらい時間がかかりましたか
初稿は二日ほどで書いたのですが、内容が思ったよりグロっぽくなってしまって、推敲段階でかなり書き直しさらに二日ほどかかりました。
たぶん初稿と今作は別物レベルで違っています。
読者の方が、読み終わった後に自分の将来、子供たちの未来について考え込んでくれるように意識しました。
―― 制作上困っていることはありますか
自分の行動の遅さ。
そのくせやりたいことがいっぱいあって、時間が足りなくなってしまいます。
―― 最後に、読者に一言お願いします
決して、日本を否定しているわけではありません。
ただ、将来を憂えているのは私だけではないと思います。近い将来、こんなことが起きないように皆さんで明るい未来を創りましょう!
竹島八百富さんの作品が掲載されている『月刊群雛』2016年01月号は、下記のリンク先からお求め下さい。誌面は縦書きです。
インディーズ作家よ、集え!
NPO法人日本独立作家同盟は、文筆や漫画など自らの作品をセルフパブリッシング(自己出版)している方々の活動を応援する団体です。コミュニティ運営、雑誌『月刊群雛』の発行、セミナーの運営などを行っています。
http://t.co/fGhoghLQ0R
— NPO法人日本独立作家同盟 (@aia_jp) 2015, 8月 20